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辨野義己

辨野義己(べんの よしみ)

(独)理化学研究所イノベーション推進センター辨野特別研究室特別招聘研究員。農学博士。酪農学園大学獣医学科卒、東京農工大学大学院を経て、2004年から微生物材料開発室長、2009年より現職。40年以上にわたって腸内環境学・微生物分類学の研究に 取り組んでいる。テレビ出演をはじめ、「大便通」(幻冬舎新書)や「大便力」(朝日新書)など著書も多数。

腸内環境が健康を左右!たかが便秘と思わないように。

腸のなかでも便をつくる大腸には、たくさんの腸内細菌がいます。しかも、その総重量は約1.5kgにも達するため、決して無視できる存在ではありません。 大腸ガンや大腸ポリープをはじめ、カラダのなかで最も病気の多い場所も大腸。便秘をただの症状と認識している人も多いですが、それは違います!
便秘が長引くほど腸内環境はどんどん乱れ、さまざまな病気になる可能性が高まることを、覚えておいてくださいね。

バランスのいい食事と定期的な運動を!これが便秘解消の基本です。

現在、便秘に悩んでいる人の大半が女性で、そのメインが20代です。以前、テレビ番組の企画で2週間に1回しか便を出さない女性と会いましたが、なんと主な食事がお菓子と炭酸飲料!とても偏った食生活だったのです。これは極端な例ですが、ダイエットのために食事を控える人も多く、健康的とは言えません。野菜を中心とするバランスの良い食事と定期的な運動を続けることが、便秘解消の一番の近道です!

私も50歳のときに食生活を改善!便の量も増え、腸内環境も良好に。

便秘だったわけではありませんが、当時の体重が84kg。
身長は169cmですから、明らかに太り過ぎでした。
自分の腸内細菌も悪玉菌が優勢だったため、食生活の改善を決意したんです。知り合いの管理栄養士からは「嫌いなものを食べると食生活が変わる」と言われ、野菜とヨーグルトを積極的に食べ、大好きな肉類を減らしました。平日は1時間半、週末は3時間以上のウォーキングも続けた結果、体重は10kg減。腸内環境も善玉菌が優勢となり、便の量も増えた今では、1日400g前後の便を出すことを目標にしています。

乳酸菌などのプロバイオティクスで、21世紀は病気を予防する時代に!

乳酸菌やビフィズス菌といった善玉菌は、健康に良い影響を与える微生物「プロバイオティクス」として注目されています。そして、大腸はさまざまな病気の源となる臓器。そこに善玉菌を届け、常に腸内環境を良くしておくことで、病気を予防し、健康も自分でコントロールできるようになるのです。もちろん便秘解消にもつながるので、乳酸菌などの善玉菌はできるだけ毎日摂るようにしましょう!

お母さんの腸内細菌は子どもにまで伝搬するんです!

実は赤ちゃんが産道を通るとき、お母さんの腸内細菌も引き継いでいます。たとえば、妊娠中も便秘などで腸内が悪玉菌優勢の場合、赤ちゃんにもその腸内環境が引き継がれる可能性は高くなるので覚えておきましょう。また、子どものうちから腸内環境が乱れていると、脳の発達にも影響します。まずは、子どもが毎日便をしているかチェックすることが大切。そして、どんな色やカタチ、においかも確認しておくことで、子どもの健康状態も把握できるようになりますよ!

3つのうんち力で便秘を解消して理想的な腸内環境へ!

便秘の解消にはまず、バランスの良い食事で「うんちを作る力」をつけること。そして、乳酸菌などを毎日摂って「うんちを育てる力」をつけること。最後は、定期的な運動で「うんちを出す力」をつけることです。この3つのうんち力ですっきりして、ぜひ理想的な腸内環境にしてください!カラダも健康になり、さまざまな病気からあなたを守ってくれるはずです!

便秘に悩む子どもが増えている今、便を毎日出すことが本当に大切です!

今、「健康になりたい!」と願う健康病の人が増えている不思議な時代です。便秘も大人や女性だけの悩みでなく、小学生の10人に1〜2人は1週間に1回しか便が出ないという大変な事実もあります。ただの便秘と思わずに、何事も早期解決が一番!
これまでにお話ししたバランスの良い食事や定期的な運動を続け、乳酸菌などの善玉菌もしっかり摂るようにしてくださいね。
そして、便秘に悩まされない健康的な生活をみんなでおくりましょう!便は毎日出すのが基本ですよ!